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PCの画面キャプチャのように画像を文字に変換(OCR)できるフリーソフトCapture2Textが便利

  • 2022年8月31日
  • 2022年9月9日
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はじめに

この記事はこんな方に向けてマッチする記事です。

・クライアントから原稿をもらったが画像で送られてきてコピペができない
・送られてきたPDFの文章のコピー&ペーストが効かない
・動画内ででてくる字幕を翻訳したいがそもそもコピーができないので入力できない

こういう機会って頻繁には起きずともたまにあると思うんですよね。
そんな時にブラウザ常駐型で好きな時に起動できて、しかもそこそこ精度が高く
さらにはフリーで入手できるソフトがあるのでご紹介します。

スマホのカメラを使ったOCRとかはよくありますが、個人的にはPCのデスクトップ上でならどこでも使えるというのがかなりポイント高いソフトになります。

PC画面上ならどこでも使える、Capture2Text

Capture2Textのダウンロード

ダウンロードは以下公式サイトから
http://capture2text.sourceforge.net/

Downloadをクリックします。

この画面が少し下にスクロールされ、Capture2Textの最新版はここにホスティングされてるよと書いてあるので、そこをクリック。
https://sourceforge.net/projects/capture2text/files/Capture2Text/

最初から以下サイトに飛んでもいいですが、公式では使い方が詳しく書いてあるので英語に抵抗がない方は公式を読むのが一番わかりやすいと思います。

以下のサイトに飛びますので、欲しいバージョンを選んでNameをクリック。
基本的に最新版でいいと思いますが一週間ごとのDL数なども参考にしてもいいかもしれません。

続いてPCの環境に応じて64bit版か32bit版かを選択。

5秒ほどの待機時間の後、ダウンロードが開始されます。

以上でダウンロードが完了しますので、ZIP形式のCapture2Text_v4.6.3_64bit.zipを解凍します。

Capture2Textのインストール

Capture2Textはインストール不要でexeファイルを実行するだけなので、解凍が終わったらこちらのファイルを起動しましょう。

Capture2Textの基本的な使い方

前項で起動したCapture2Textはツールボックスに表示されている状態となります。

起動方法は「Win + Q」です。後ほど記載しますがホットキーはカスタマイズ可能です。

本サイトを例に試してみます。「Win + Q」を押すと、画面上のカーソルに緑色の枠が始点となり表示され、
カーソルを動かすと枠の範囲が変化していきます。OCRを実行したい範囲をマウスで調整したら、クリックを押してみましょう。

すると、解析結果がプレビューボックスとして表示されます。

素晴らしいですね。

デフォルトではプレビューボックスが表示されますが、同時にクリップボードにもコピーされた状態となっています。

Capture2Textの便利な使い方

Capture2Textのカスタマイズできる機能について、シチュエーション別に簡単にご紹介いたします。

設定の開き方はツールボックス内のCapture2Textを右クリックし、Settingsをクリック

解析の精度が悪い!2とZがうまく認識しない

読み込む画像内の文章に決まった法則がある場合には、ホワイトリストとブラックリストの設定が可能です。

ホワイトリストは許可する文字列。
つまり以下画像では例として大文字英数字と半角ハイフンを許容しています。

ブラックリストは拒否する文字列。
ホワイトリストを設定しているので本来不要ですが、小文字の英字を拒否しています。

設定を有効にするときはEnableにチェックを。
無効にしたいときはチェックを外しておけば、よく使うリストの状態は保持したまま制限を解除することが可能です。

読み込みたい文字列に法則性がある場合こちらを設定しておくことで解析精度が上がるのでおすすめ。

範囲選択のキャプチャーボックスが見ずらい。もっとわかりやすい色に変更したい

あまりそんなことないような気もしますが、一応以下からカスタマイズできるようです。
色に拘りがある方は変更してみてもいいかもしれません。

プレビューボックスの表示が邪魔。キャプチャーした後にすぐ原稿に貼り付けしたい。

先述したように、プレビューボックスの表示と同時にクリップボードにも解析後の文字列がコピーされている状態なので、この確認の手間が不要という方は以下からShowPreviewBoxのチェックを外してしまえばOKです。

最後に

その他言語の設定や、解析と同時に翻訳までできる設定にすることも可能です。
私の場合翻訳までは不要なので割愛しますが、興味のある方は公式サイトやその他記事を読み込んでみてください。
http://capture2text.sourceforge.net/